夏頃に本屋で見つけて即買いした銅版画の作品集「ボヌール」。
それが版画家、南桂子との出会い。それ以来、懐かしいような、それでいて異国情緒あふれる、アンバランスのようでいて、そこしかないようなバランス感を保った作品達の大ファンになる。

ちょっと遠いし、時間もないしなぁ~、と思いつつも、
印刷物でしか見たことの無かった南桂子の作品を、やはりどうしても見たくて。
富山県の黒部市美術館までジムニーでビュン。「版に刻むメルヘン-南桂子銅版画展」
展示を見に行って、彼女が浜口陽三のパートナーであることを知る。浜口陽三は、学生時代から強く静かに心奪われている銅版画家。浜口が91歳で、南が93歳で亡くなるまで作り続ける二人の姿を想像し、幸せな気持ちになる。
展示室に置いてあった、「南桂子全版画集」の冒頭文に”女としては不細工、なんのとりえもない私と長年生活を共にしてくれた浜口陽三に深く感謝します”という一節を見つけて、彼女は自作の版画のようにチャーミングな女性だったのだな~とますますファンに。

作品の余韻に浸りつつ、美術館の周囲を探索。総合公園の敷地内にあるここは、目前にすでに白く雪化粧した南アルプスの絶景が望めていい感じ~。
高速代往復料金はちょっとばかり痛い出費となったけど、この数時間、プライスレス!
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